はじめに

リオンの設定肉付け具合を追ってみました。
ネタバレ、私見的な考察ありですのでご了承ください。
※このページは現在進行形で編集・校正中です。

初お目見え(オリジナル版TOD)

1997年12月23日 PS版発売。
セインガルドの客員剣士であり両親はいないとされる。
リオン・マグナスはヒューゴが与えた名前。
スタン同様、前衛で天才剣士振りを遺憾なく発揮する。レベル99まで上げるとスタンより強く、素早いく打たれ強い。
完然に敵役としてシナリオに組み込まれるも、思わぬ人気ぶりと扱い故、くそゲー扱いされる。ナムコの誤算であった。
それが後日、彼の大きな魅力となる。人間万事塞翁が馬。
グレバムによる神の目奪取はヒューゴにとって計画外であり表向きは王命で、
裏では、ヒューゴから神の目奪還とソーディアンマスターの監視を命令されている。
自分が駒であること、そしてその先何があるのかを既に知っており人と関わることを避ける。
マリアン以外はどうでもよさそうだが、意外に話を聞いていて外から無情なつっこみを放ってくるスクチャも多し。
スタンも四字熟語がわかるくらいは良識があるので、関係としては言い合ったりもよくしている。
肝心のマリアンはといえば、同情や哀れみでしか見ておらず
第2部で救出された際、ルーティに「悲劇のヒロインぶるな」と言われようやく考えを改める。
無論、リオンはそれすら知っていた。
第一部ではパーティをとりまとめ、指揮官的存在でもあり先頭切って神の目奪還を進める。
船では酔わない。むしろ小説や漫画などではよく読書すらしている光景が描かれる。

口グセは「馬鹿が」「馬鹿どもが」「つきあいきれん」。
ついでにシャルティエの性格も結構ひねている。
奥義の魔人闇はほぼ画面の端から端まで届く凄い威力である。

変遷期(ファンディスク等)

ファンディスク=二次創作に近いものがあり、色々誇張された設定が付加される。
2002年1月、テイルズオブファンダムVol1発売。プリンが好き説が浮上。
また、「うるさい女は嫌い」「しつこい女は嫌い」「鈍い女は嫌い」と逆好みを連呼していた。

その後、なりきりダンジョン等テイルズオブワールドにおいてさらに誇張。
にんじんとピーマンが嫌い説も浮上。
なりダンにて、限定モンブランを頼んでいるところをアーチェにみつかる、酒場でミルクを頼むなど一部女子が喜びそうなネタが盛り込まれる。
(なお、クラトスがトマト嫌いという設定もここで明らかに)

この頃からアンソロジーや外伝的なメディアもガンガン発売される。

パラレル的なファンディスクなのでこれらをどこまで間に受けるのか、微妙なところ。

定着期(TOD2)

TODのリオンの扱いに耳を傷めたナムコ、ジューダスとしてリオンを復活させる。
エルレインにより復活。理由は「英雄を裏切りあんな死に方で浮かばれないから」。
余計なお世話であるがリオンファンとしては喜ぼう。
仮面に双剣、18年後であることも加えその設定はユーザーにも謎キャラと思わせるための変更とも思われる。
剣士なのに防御がもろく、中衛型の「晶術剣士」となったのは前衛にカイル、ロニがいるというバランスもあるだろう。
過去の罪を清算…というよりリオンとしての業を昇華し、性格はこのあたりで定着か。
カリスマを発揮して先頭に立っていたリオンに反し、仲間のバックアップに徹する傾向がある。
しかし、先頭にして号令をかけさせると「黙って僕に従え!」等リオンとしての片鱗が見られる。
協調性もややアップし、仲間に助言をしたり戯れが出来るくらい余裕が出来る。
過去の自分の在り方を受け入れ、エルレインの見せる「都合の良い夢」すら拒む。

「後悔はしていない」「弁解もしない」それが彼のD2における在り方だ。

ピーマンとにんじん嫌いがスクチャで公式認定(?)されてしまった。
ルーティの日記つけてます説(ファンダム)はその後残らないのに、何故これは残ったのだろう。
食欲も年齢相応になった様子(リーネフィールドのスクチャより)
OPムービーでイクシフォスラーが一回転していても平然としている、揺れる飛行竜内でバトルをしても平気。
という事実から三半規管が弱いわけではないことが証明された。
髪型が少々違う気もするが、あまり気にしてはいけない。

リオンの時はシャルティエによる「土」「闇」の晶術を使用していたが
TOD2では風の晶術や炎系の技術も使っている(ソーディアンはディスクを使うことによって晶術拡張可能ではあった)。
これらはソーディアンと18年後の晶術は全くの別物であると設定されている。

そしてOnother…(リメイクTOD)

PS2版:2006年11月30日発売。
大幅な設定変更。まず第一部。オベロン社の企みについては何も知らない。ヒューゴとの親子関係もオープン。
そのせいか苦悩が少なく、オリジナル版(PS版)よりとっつきやすくなった。
振る舞いも冷静・冷酷と言うより不器用な意地っ張りに近い。
ルーティとの衝突もなく、スタンの性格もひたすら温和なせいもあるかもしれない。
ツンテレという言葉をPS版に当てはめるならツンデレデレデレくらいになったと言う人も出現している。
TOD2とのつながりは考えられていないというが、ジューダスの能力設定を使っている。
双剣使いにして、打たれ弱い晶術剣士タイプ。しかしブラックホールなど強力な晶術が追加。
リオンに限らず、ソーディアンでは使えないはずのエアプレッシャーなどが使えるようにもなっている不思議有り。
魔人闇の射程が短くなった…(というか画面が広くなった)
ヒューゴ邸は屋敷というよりアットホームな個人宅になりマリアンともより家族的な雰囲気がかもされている。
また、マリアンはかなりいい人(強い人?)になっており、救出時も何も知らされず
リオンを主人として待ち続けることになる(これはヒューゴ(雇い主)の子であると初めから明かされているためと思われる)。

リオン・マグナスの名前は仕官する時に自分でつけたことになっている。
海底洞窟では何度生まれ変わっても…といいながらもスタンとは和解。
正直、それではエルレインが彼を復活させる理由がなくなるのだが、
PSP版D2発売の際の説明が「TODの正当な続編」といわれていることを考えるとリメイクはあくまでアナザー的な作品なのか…
ともあれ仲間を逃がす際のムービーは絶品だった。
性格が変わったせいか多数の名言やラスボス前のバトルは消えている。
称号も「スウィートボーイ」「セインガルドの薔薇」などファンディスクに酷似したファン意識を匂わせている。
色々変わりすぎてどうすればいいんだ一体。

今後の「リオン」がどちらの生い立ちや性格になるのか気になるところだが、
その後、発売された(並行開発だったろう)「マイソロジー」では双剣使いながら性格はPS版(以上にきつい?)であることは確認されている。

もはや看板息子(その後の扱い)

遂にリオンモード搭載のTODが登場。
おまけDVDにどどーんと出番があったり、もはやナムコにはいろんな意味で欠かせない様子。
リオン本人は、リメイクD特典DVDにて「なぜ僕が」発言をする始末となっている。

その他の小話

*マイソロジーでは服は「実家から送ってきた」と言っている(しかし彼の町は壊滅しているはずだが…)
    「鳥の声を聞く」という余裕溢れる高尚な趣味も持っている。
*ドラマCD「プルーストフォーゴットンクロニクル(これは完全にアナザーストーリー)」ではセインガルド王国の近衛団長として君臨していた。
*物議をかもしたタ●ツだが、いのまた氏によると「初期デザインではそのつもりで描いたがスタッフが「え…」という顔をしたので変えた」とのこと。つまりタ●ツではない。
    設定資料に乗っているいかにもなアレは「初期設定版」と思われる。
    なお、ウッドロウの初期設定は金髪、フィリアに至ってはあの顔でミニスカートだった。
*OPムービーラストの笑顔のリオンは絵コンテ版ではもう少し大人っぽい。
*TOD2ノベルズのジューダス表紙・挿絵はいのまた氏によると読者層を考え年齢を低めに描いたらしい。
*すっかり忘れ去られているが、TOD初回特典としてついていたキャラカードでは
趣味:フェンシング(!)
ウィークポイント:権力(シャルと一緒か…)
だった。
ついでにスタンの趣味は「昼寝」、ルーティは「お金」(趣味?)、
ウッドロウのウィークポイントは「コミュニケーション」、フィリアは「潔癖」。
*初期ノベルズのリオンはパイナップルも嫌いだった。

*PS版ではバグ技で第2部もリオンを仲間に出来る。ディスクを装備すれば本来聞けない「蒼き竜よ!」等のボイスも聞ける。
      さらに隠された神殿でスタンにシャルティエを装備させて待たすとシャルティエが暴言を吐く。
    ついでに運を上げるとステータス画面のグラフィックが変わる。
*PS2版ではコード使用によりリオンを使うと本来彼がいないはずのダンジョン等でもリオン専用の台詞が出ることがある。
   ところで 筆者のリメイク第2部でいつのまにかシャルティエが255本も手に入っていたのはバグなのだろうか…

以下、編集中。